旧暦三月三日。
奄美大島ではこの日を『サンガツサンチ』と呼ぶ。
ひなまつり、桃の節句、つまり女の節句が島口になって『ウナグヌセック』とも呼ばれる。
昔ながらの慣わしでは、このサンガツサンチに海へ出かけ
その年に生まれた初節句の赤ちゃんの足を海に浸け、無病息災を祈る日である。
赤ちゃんのいない家も、お弁当を持ってみんなで浜へ出かけ
貝拾いや潮溜まりの魚やタコを獲る日でもあったそう。
このサンガツサンチは大潮と重なるため、とても潮が引き、いつもと違う風景が見られる。
そしてみんなで海に入って遊ぶ、いわゆる海開きの日でもある。
今年も用安海岸では子どもたちの無病息災と
海の安全祈願を祈る神事があり
たくさんの赤ちゃんと家族、小学生が海に入っていた。
毎年この行事を見て感じる。
夏の始まりだ!
T