BIRD SONG JOURNAL / ルリカケスとBAJA PANTS

2023.3.26

3月も半ばを過ぎると、島の鳥たちは、子育てのために活発に動き出します。

そんな春の気配が気持ちのいい日、携帯を忘れて出勤してしまったので、一旦取りに帰ることにしました。
車を走らせるとすぐに大きな坂道にさしかかるのですが、反対車線のど真ん中に、瑠璃色のきれいな鳥が、バタバタと羽をばたつかせながら倒れていました。
どうやら車とぶつかってしまったようで、つがいの鳥も助けようと、一度あしで掴み上げたけれど、また道路の真ん中に落ちてしまいました。

「まだ生きてる!!助けないと!」
咄嗟に車をわきにとめ、焦りながら車の後ろに置きっぱなしのバケツをひっくり返すと、みどり色でかわいい花柄のリバディ生地のBAJA pantsがでてきました。
軽くて、乾きやすいので、いつも海上がりの着替えに常備していたのです。

「これだ!!足の穴に手をいれたら、ちょうどだ!!」
そう思い、少しくしゃくしゃのBAJA pantsをひったくって、鳥のもとへ走り、そっと抱き上げ、車に戻りました。そして、動物病院に連絡をしたかったのですが、
どうしようか……携帯がない。そして、お店の開店も迫っている…。つがいの鳥も、私の上を飛んでいる…。
立ちつくしていると、
後ろから見慣れた車がやってきて、窓が空いた。

「る、り、か、け、す?」
ゆっくりと鳥の名前を口にしたのは、育休中のパラダイススタッフCでした。
そのゆっくりとした声に安心した私は、思考が戻り
「携帯!動物病院に電話して!あとお店に電話して、店番任せると伝えて!」
と一気に言葉を放ち、必死にお願いをしました。

病院の先生に聞きながら、2人で苦戦苦闘しながらルリカケスを箱に入れ、無事に搬送。
結局、携帯は取りに行けませんでしたが、大きな達成感を得てお店へもどりました。
後日、動物病院の先生からは、元気に羽ばたくルリカケスの動画が送られてきました。
子育て時期、無事に戻れて本当によかったです。

みなさんも、島での運転はとくにゆっくりと、よーりよーりドライブしていただけると嬉しいです。
そして、今年もリバティ生地のかわいいBAJApantsが入荷しています。
「いつかルリカケスを助けられるかもしれない」どうぞ、そんなお気持ちでお手にとってみてください!
(もちろん着るのも、可愛いです。)

ak