BIRD SONG JOURNAL / ハート

2018.9.9

「どうする?」  『どうしよっか』
「行く?」  『行こう』
買ってきたアイスクリームに後ろめたさを感じながら、高台へ向かった。

ループ状の橋を上がり、ヘリポートがある辺りから西を向くと
優しいピンク色をした空が見えた
と思ったら、それはどんどん広がり、空一面を染めてみせた。
すっかりハートを奪われる。

ふと目をやると、頬が桃色に染まっているように見えた。
暑さ残る夕暮れ、アイスクリームは溶けちゃって、
ハートのドキドキと予感だけがくっきりと残る。
秋が近いようだ。

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