サネンのこころ

サネンのこころ

おそい梅雨の奄美。
ようやく降り出した、めぐみの雨。
サネン(月桃)の花が、そこかしこに満開です。
 
花といえば、奄美大島の島唄に伝わる、こんな歌詞。
 
“はな なりば にほひ 
枝ぶりや いらぬ
なりふりや いらぬ 
ちゅうや こほろ”
 
「花であるならば、誇るべきは香ぐわしさ
枝の大きさや、形などの外見ではない
人であるならば、誇るべきはこころ
大切なのは、見た目ではなく、芯の部分なのだよ」
 
花が花らしく、その生命を全うするように
自分にしかできないことが、きっとある。
こころはそれを支えるすべてだよ、
 
このシマの唄もそんな先人からの、
真ごころの贈り物なのだと思う。

y