BIRD SONG JOURNAL / 今を掬う

2018.11.23

なんとなく、見に行くことになった夜明け。

徐々に、空は真っ赤に染まっていく。

 

 

太陽が産まれる前の、ごく静かな時間。

見ているコッチも、ぐうーんと力が入っていく感じ。

 

 

ひとつひとつに、名前すら与えることができない瞬間の重なり。

 

 

堤防に座り込み、空を見入る。

風が吹くたびに、雲が動き、色が移っていく。

全身で、耳を澄ます。

 

 

 

自然とシマのうたがこぼれる。

 

きゅうのふくらしゃや

いてぃゆりもまさり

いてぃむきゅうのぐとぅに

あらしたぼれ

(今日という日は、まったく最高だヨ。

いいや、いつもそんな風に思えると良いね。)

 

 

 

目の前にある美しさを、自分の掌で掬い上げ、みつめる。

そんなことが、今日も、できたらいい。