BIRD SONG JOURNAL / 春のしらせ

2023.4.6

 4月。奄美大島も新緑の季節を迎えた。車を運転しながらいつも観る山をなんとなくみていると、パステルカラーの黄緑色がポツポツと山を彩っている。いつもみている深い緑色に覆われた山とは違う、この季節でしか見られないこの新緑に彩られた山の景色がとても好きだ。「こんな色を帯びるのか」と、初めてみた時は感動を覚えた。

 東京の実家に暮らしていた頃、春を知らせるのは桜だった。季節の移ろいも、日差しの和らぎや日没の変化、紅葉し落葉する木々の変化で感じていたが、奄美大島ではまた違った季節の変化を感じさせてくれる。渡り鳥の鳴き声や、植物の新緑の色、花の開花、香り。東京では味わえなかった季節の変化を感じることができる。

 この島はおもしろい。こんなことがあるんだ、こんなふうに変化するんだ、こんな風に島の人たちは季節の変化を感じているんだ、新しい発見と感動を与えてくれる。昔の人たちも同じ感覚で季節の移ろいを感じていたのかなと想像すると、自分も大昔にタイムスリップしたような感覚になり、ワクワクする。そして、変わらずこの自然が守られてきたことに感謝しなければと思う。

 この季節の繰り返しの面白さが、いつまでも変わらず続きますように。また次は、アカショウビンの鳴き声が聞こえる季節を迎えます。

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